5分で解説!無垢フローリングっていいの?

5分で解説!無垢フローリングっていいの?
そもそも無垢ってどういう意味??

 

こんにちは。ビスタ代表の橋本です。

今回は無垢フローリングをテーマにお話しいたします。

 

最近では当たり前に見かけるようになった無垢フローリングですが、今からおよそ15年前ごろからじわじわと流行の兆しが見え始めました。

 

無垢フローリングとは、天然木から切り出して1枚に加工した自然素材です。

 

フローリングは主にこの「無垢フローリング」と、木板を接着剤で繋ぎ合わせた「複合フローリング」に分かれます。

一般的に普及しているのは「複合フローリング」となり、無垢に比べて安価で反りにくいという特徴があります。

無垢材のメリット

素材感

 

無垢はシートや突き板仕上げの複合フローリングでは出せない温かみのある素材感が最大の魅力です。

触ってみると、さらさらした感じや木材の堅さを指で感じることができます。

張り替えてしばらくは木の香りを楽しめるのも大きな魅力です。

 

無垢フローリングには針葉樹から加工したものと広葉樹から加工したものがあり、特徴が違います。

針葉樹は軽くて柔らかく、広葉樹は堅くて重い特徴があります。

英語圏だとソフトウッド・ハードウッドと特徴をそのまま表す呼ばれ方をします。

 

 

断熱性・調湿性

 

無垢材には木が本来持っている調湿作用があるため、余分な湿気は吸収し、乾燥すると湿気を排出します。

繊維の中に空気を含んでいるので、冬でも床のヒヤッとした感じを緩和してくれます、

一般的な複合フローリングが12.5㎜厚なのに対して無垢材は15㎜厚というのも断熱性に一役買っています。

 

 

耐久性

 

複層フローリングは合板の上に化粧材が乗っているような仕上げなので、表面がだめになってしまうと張り替えになります。

補修するという手もありますが、範囲が広いとコスト的に張り替え費用の方が安くつきます。

しかし単層である無垢材であれば、金太郎飴のように、表面を削れば新築時と変わらない状態まで戻ります。

 

 

 

 

 

無垢材のデメリット

 

 

高価である

 

無垢フローリングは複層フローリングに比べ、2〜3倍の仕入れコストがかかります。

さらに仕上げとしてオイルを塗らないとすぐに汗や水を吸ってしまうのでこちらにも追加でコストが発生。

トータルとしては複層フローリングの張り替え費用の3倍程度は見ておいた方が良いでしょう。

 

安定性に欠ける

 

無垢フローリングは天然素材であるが故に湿度によって収縮を繰り返しています。

そのため床鳴りや溝が広がってごみが溜まりやすく、生活する上でストレスを感じることも。

また自然素材なので、直射日光の当たる箇所は変色してしまうこともあります。

無塗装で質感を味わいたい方は、さらに水や染みに注意が必要です。

 

メンテナンスが必要

 

標準的な複層フローリングはコーティングがされており、10年程度は耐用すると見られています。

対して無垢材はオイル仕上げが一般的です。

こちらは2年〜3年で塗り直しが必要になり、その度に家具を移動して塗り直さなければなりません。

無垢材をコーティングすることもできるのですが、それだと自然素材らしい質感が損なわれてしまい本末転倒になってしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論:無垢材は 持ち家には◯ 収益物件には△

 

 

たくさんのデメリットをご紹介しましたが、それでも無垢材が人気なのはやはり天然の自然素材にしかない質感です。

裸足で生活したくなるような無垢の質感は、生活する上でのささいな問題は障害にならないということですね。

 

収益物件を✖️ではなく△としたのは、コストや手間を差し引いても無垢材の魅力は大きいからです。

実際に収益物件のマンション再販会社さんでも無垢フローリングを採用したブランディングが増えています。

 

今回の解説では触れませんでしたが、無垢・複合の双方の利点を活かした3層フローリングというものも存在します。

ただしこちらも非常に高価なので、費用対効果が重要視される収益物件での採用は慎重になさった方が良いかもしれません。

 

 

いかがでしたでしょうか?

無垢材のメリット・デメリットを知って、後悔しないオンリーワンのリノベーションライフを楽しんでいただければ幸いです。

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